パビリオンが完成し、表彰式を行いました

建築都市学部の1年次生が「パビリオンプロジェクト」として取り組んできた作品がこのほど15号館前小広場に完成し、建学祭期間中の11月1日に表彰式を行いました。本プロジェクトは建築学科と土木工学科1年次生の必修科目「入門ゼミナール」の一部として企画したもので、学生たちが集い、実現に向けて力を合わせ、人、モノ、情報、未来をつなぐ「マグネットプレイス」をつくる計画です。両学科合わせて410名の学生がグループに分かれて綿棒とストローで模型を制作。教員による審査会や山田清志学長らへのプレゼンテーションを経てデザイン案が決定し、工学部や大学院工学研究科の学生も加わって実施設計を進めてきました。10月19日に学生と教職員、施工会社も加わって建設し、24日には一夜限りのライトアップ。11月1日には赤茶色のベンチも設置され、3日までの建学祭期間中は多くの来場者が訪れたほか、3日には山田学長が現地で学生たちを労いました。

1日の表彰式では岩﨑克也学部長が、最優秀賞に選ばれた「みつける。くぐる。つどう。」を考えた角田俊太朗さん、佐藤敢太さん、辻田和志さんのほか、優秀賞2席から4席、特別賞までの学生一人ひとりに表彰状を授与。岩﨑学部長はプロジェクトを振り返り、「学生も教職員も持てる力を十分に発揮し、予想以上にいい仕上がりになったと感じています。特に学生は自分のアイデアが形になる経験ができ、制作のプロセスや広報活動も一生懸命取り組み、楽しい経験ができたのでないでしょうか」と話しました。角田さんは、「自分たちが考えたデザイン案を実現するために、寸法や縮尺などたくさんのことを決めていき、今までなかった経験ができて新鮮でした」とコメント。佐藤さんは、「3年次生の先輩と一緒に作業する時間が多かったのですが、模型や縮尺図を作る中での的確な意見や積極的な姿勢を間近で見て、自分もあんな風になりたいと感じました」と話し、辻田さんは、「構造や力のかかり方など、まだまだわからないことが多く、先生方や先輩方が力を貸してくれたおかげで形にできました。感謝の気持ちでいっぱいです」と語りました。

また、篠原奈緒子准教授とともに照明のデザインを担当した櫻井大岳さん(1年次生)は、「パビリオンのテーマが“流れ”だったので、川や四季をイメージして色が移り変わる2種類を考えました。同じ緑でも濃さを徐々に変え、違和感なく色が変わるようにしています。四季をテーマにした照明は一瞬暗くなる瞬間をつくり、春夏秋冬の移り変わりを表現しました」と話していました。

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