工学部

航空宇宙学科 航空操縦学専攻

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻の教育研究上の目的は、大学?学部の教育目的に沿って、航空機操縦と運航に関する知識と技術を修得し、豊かな人間性と確かな操縦技倆を兼ね備えて社会の負託に応え、常に向上心を持った信頼されるプロフェッショナル?パイロットを育成することで、あわせて米国留学の機会も活用し国際性と語学力を身に着けた人材を養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ?ポリシー

工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。

知識?理解

航空機操縦と運航に関する知識と技術の修得および応用力、ならびに英語力

汎用的技能

新しい技術?変わりゆく環境に、自ら積極的に思考し、対応していく力

態度?志向性

社会の負託に応える使命感と信頼される人間性


2カリキュラム?ポリシー

工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程?学修成果

大きな特徴として、日米の操縦士免許取得の飛行訓練のため、2年次から3年次にかけて米国ノースダコタ大学への留学があります。

1年次の春セメスターは留学に備えた英語科目に力点が置かれ、秋セメスターは多くの操縦士専門知識科目を中心に構成されています。操縦士専門知識科目は留学前に取得しなければならない3種の国家試験合格へつなげる性格も併せ持ちます。

ノースダコタ大学への留学中のカリキュラムでは、先ず米国の免許取得課程があり、引き続き国土交通省認可の日本の免許取得課程があります。それぞれ操縦に必要な知識科目と操縦訓練科目で構成されています。

留学から帰国後は「航空産業論」や「航空機システム工学」などの主専攻科目や多様な自己学修科目を各自選択して履修し、深い専門知識や幅広い教養?知識を修得し、4年次には卒業研究を履修し、自らテーマを選び、調査し、考察して、一定の見解を纏め上げるというプロセスを通じて論理的思考力、創造性を育成します。

また教育目標のさらなる実現のため、自主性、協調性、責任感、リーダーシップといった操縦士に極めて重要な素養の醸成、あるいは航空会社に就職した後に円滑に実用機訓練に適応できる知識と応用力の充実を目指していきます。

学修成果の評価方法

航空宇宙学科航空操縦学専攻のディプロマ?ポリシーに示されている「知識?理解」「汎用的技能」「態度?志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数?GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。

以上に加えて国家試験の合格実績、留学に必要なTOEFLを用いた英語力評価、ノースダコタ大学留学を経ての操縦士ライセンス取得実績も学修成果の評価指標として重視します。


3アドミッションポリシー

求める学生像

工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ?ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識?技能?思考力?判断力?表現力?態度
(1) 知識?技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を十分に身につけておくことが望ましい。

数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解しておくことが望ましい。

理科では、高校での理科(物理、化学、生物、地学)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

国語及び社会は、理系の学問を学ぶ上で必要な文化的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力?判断力?表現力

航空技術からヒューマンファクターにおよぶ幅広い領域を理解するために、自然科学や社会科学などの広範な知識を総合的に思考し判断すると共に適切に表現する力を持つことが望ましい。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

多様な価値観や立場?役割を理解し、自分と自分以外の人及び社会システムと健全な関係を築くことができ、また、目標に向かって確固とした意志をもって主体的に取り組み、かつ、チームでの協調的取り組みに積極的になることが望ましい。