工学部

動力機械工学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

工学部動力機械工学科の教育研究上の目的は、大学?学部の教育目的に沿って、まず専門教育に関する知識の習得に務めさせると共に、社会人全般に不可欠な教養教育における知識の涵養にあります。また日進月歩の社会ニーズに対応するため、自ら問題提起し、それらを解決できる能力を養い、さらに国際的にも通用する視野の広い知性と見識を持った人材を養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ?ポリシー

工学部動力機械工学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。

知識?理解

文理融合の観点から社会の発展と科学技術の関わりを理解し、工学分野の幅広い基礎知識を持つと共に、動力機械工学分野における知識と技術を体系的に理解する力を持つこと。

汎用的技能

現代文明が抱える諸問題に対し、自らの知識と技術を活用して動力機械工学分野の取り組むべき課題に挑戦する実践力を持つこと。

態度?志向性

国際的な視野を持ちつつ、動力機械工学による持続可能な社会を実現するあり方を自ら考えると共に、常に新しい知識と技術を獲得する能動的姿勢を持つこと。


2カリキュラム?ポリシー

工学部動力機械工学科が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程?学修成果

本学科のカリキュラムは基盤となる機械工学の基礎を学んだ上で、高度な専門分野として学科の特色である自動車を主として、様々な動力?輸送機械に関わる学問?技術を修得できるよう構成されています。その専門教科は従来の機械工学の専門領域以外に、機械工学だけに留まらない境界領域的な分野をも包括しています。科学技術の進歩は、学問的知識に基づく思索及びその実現性を確かめるための実験、この両輪の進行によって支えられていることを深く認識してカリキュラムは構成されており、機械工学及び産業?技術の発展に寄与できる豊かな創造性と開発力を備えた実社会に役立つ人材を育成します。

学科全般の教育は、一貫性を持ち体系的に色々な学問や技術を学べるように考慮されています。科目の構成は、基礎から応用へ、解析から総合へ、理論から実践へ、スキル及び学科の特色ある科目を系統的に配置し、それらには有機的なつながりを持たせ、段階的な学習効果を図った内容となっています。具体的には初期セメスターで受講する現代文明論は、文系?理系の領域を融合した幅広い知識と国際性豊かな視野を育成し、教養ある現代市民として調和のとれた文明社会の建設に大きな役割を果たせる人材育成の基盤となる中核科目に位置付けられます。また初年次教育においては、知の力と実践力の修得を念頭に置いて、いずれも市民としての教養につながる導入的な教養教育、及び健全な心身の保持増進を図るための健康スポーツに関する教育を包含する現代教養科目が設定されています。さらにグローバル社会に対応した実践的な英語力を育成する英語科目も用意されています。

大学で専門分野を修めるためには、順序立てた学修を行い、しっかりとした土台の上に高度な専門知識を積み上げて行くことが大切です。そのため、高校と大学との橋渡しを行う初年次教育科目から卒業論文?卒業研究までの全ての科目にグレードナンバーを設定するとともに、カリキュラム?マップ及び履修モデルを示すことにより、授業内容のレベルと自分の学修状況とを照らしながら段階的?系統的に学べるようにしています。具体的には、産業活動に必要な動力を、色々な形態のエネルギーから、いかに効率よく取り出すかというエネルギー変換の基礎とその応用技術を修得することを一つの目標としています。学科では、材料工学、熱工学?流体工学、機械力学?メカトロニクスの各学科目分野に優秀な教育?研究スタッフを配することによって、幅広い学術領域をカバーできるよう教育カリキュラムが構築されています。最終年次には学部教育の集大成である卒業研究1?2が配置され、学生にとって魅力のある研究課題を学科教員が直接的に指導することで、卒業後実社会につながる工学的技術を模索するための研究方法を修得させると共に、創造性豊かなエンジニアの育成を目指しています。

学修成果の評価方法

動力機械工学科のディプロマ?ポリシーに示されている「知識?理解」「汎用的技能」「態度?志向性」に関して、修得単位数?GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッションポリシー

求める学生像

工学部動力機械工学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ?ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識?技能?思考力?判断力?表現力?態度
(1) 知識?技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを応用できる能力を身に着けておくことが望ましい。

理科では、高校での理科(物理、化学、生物、地学)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

国語及び社会は、理系の学問を学ぶ上で必要な文化的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力?判断力?表現力

社会の発展と科学技術の関わりを理解し、科目の内容だけでなく科目間の関連性を把握することで、学ぶべき科目の選択及び順序を自ら判断できること。卒業までに涵養すべき知識と、その知識をどのように社会に役立てるかを表現できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

本学科での学びは、学問的知識に基づく思索及びその実現性を確かめるための実験、この両輪の進行によって支えられており、効率的な知識の修得には協働して学ぶ態度が肝要である。多様な価値観を理解することは当然であるが、個々の個性を十分尊重して友好な人間関係を築くことが重要である。これによって足りないところは補い合うことで常に高い目標を設定し、その目標を実現するために挑戦的に取り組む姿勢を持ち続けられること。