大学院工学研究科の王さんが国際会議でポスター賞を受賞しました

大学院工学研究科1年次生の王嘉イさん(指導教員=工学部機械システム工学科?甲斐義弘教授)が、6月13日から15日までフィリピン?ファティマ聖母大学で行われた「第5回看護と健康科学におけるケアリングとしてのテクノロジカル?コンピテンシーに関する国際会議」でポスター賞を受賞しました。本会議は、今年度「未来の看護師、看護学、健康科学:看護におけるケアリングとしてのテクノロジカル?コンピテンシーの向上における課題と機会」をテーマに開催され、世界各国の医師や看護師、研究者らが参加しました。

王さんは、「寝たきりの患者の目だけを使った遠隔操作ドローンシステム~軽量ドローンで患者の負担を軽減するシステム~」のテーマで研究成果を発表しました。甲斐教授の研究室では人の目の動きでドローンを遠隔操作する技術の開発を進めており、寝たきりの患者が自宅や病室にいながらドローンに搭載されたカメラで外の景色を楽しめるシステムの実現を目指しています。王さんは、患者の操作負担軽減を目的にドローンが充電スポットに近付くと自動着陸するシステムを新たに開発しました。会議での発表を振り返り、「医師や看護師など、医療現場で働いている多くの方たちが研究発表を聞きに足を留めてくださり、“患者さんのQOL向上に役立つ”という感想もいただきました。プログラミングの研究は大学院に進学してから始めたので、この受賞を励みによりいっそう勉強していきたい」と語ります。甲斐教授は、「ポスター発表の約40分間、ひっきりなしに人が訪れ関心の高さがうかがえました。工学部生時代から熱心に研究を続けてきた王さんの努力が実ったことをうれしく思います」と話しています。