日本語教育推進法に関する国際フォーラムinかながわ「『子ども』の視点から日本語教育について考える」を開催しました

教養学部国際学科の小貫大輔教授らが12月21日にJICA横浜で、日本語教育推進法(※)に関する国際フォーラムinかながわ「『子ども』の視点から日本語教育について考える」(共催:地域連携センター、CRI-チルドレンズ?リソース?インターナショナル、はだの子ども支援プロジェクト「ゆう」)を開催しました。澳门特区赌场_澳门英皇娱乐_彩客网官网推荐連合後援会の研究助成金?地域連携部門の採択を受けている研究課題「秦野市と澳门特区赌场_澳门英皇娱乐_彩客网官网推荐の連携による多文化共生推進プロジェクト」(研究代表=小貫教授)の一環。今年6月に日本語教育の推進に関する法律が施行されたことを受けて、外国につながる子どもや親が日本人で海外で暮らす子どもなどの教育環境改善に向けて意見交換する場を設けようと企画したものです。

当日は、外国につながる子どもたちへの教育に従事する関係者ら162名(その他にスタッフ?ボランティアが34名)が参加。まず、小貫教授が本フォーラムの趣旨や日本語教育推進法について解説し、「政府や自治体が外国人支援や教育に向けて注力することを明言した一方で、これまでに支援活動に従事してきた人たちの経験を政府に伝えていかなければ実際の動きにつなげることは難しい。大学にはさまざまな声を行政にスムーズに伝える役割があると思います。今日は皆さんの経験や考えを数多く聞かせていただき、今後の日本語教育の発展につなげていきたい」と語りました。続いて、カナダ?トロント大学名誉教授で、海外在留?定住邦人家庭の子どもたちへの母語?継承語教育に長年従事し、今年の秋に瑞宝中綬章を叙勲された中島和子氏が講演。日本語教育推進法の問題点について語ったほか、日本語教育について、自身の経験をもとに「まずは年少者と年長者の差を認識することが大切。教育の上では、母語についてもしっかりと学んでもらうとともに、高校教育にも耐えうる日本語教育を幼児期から進めるべきでしょう。さらに外国人居住者を主体とした間接的支援も必要です」と話しました。中島名誉教授は今年の秋、瑞宝中綬章を叙勲されました。

その後、参加者を交えて分科会も行われ、「小さな子ども」「学校」「外国学校」「海外」の4つのテーマで経験談や今後の日本語教育に必要なことを探りました。各分科会による報告や愛知淑徳大学の松本一子非常勤講師による「愛知県における乳幼児期の外国人親子サポート」についての講演も行われ、参加者からは「非常に内容の濃いフォーラムでした」「このような取り組みを続けることが、日本語教育の今後を支えるのではないかと感じた」といった声が聞かれました。

※日本語教育推進法:正式には「日本語教育の推進に関する法律」(6月28日施行)

『こども』の視点から日本語教育を考える1_525.jpg

『こども』の視点から日本語教育を考える2_525.jpg

『こども』の視点から日本語教育を考える3_525.jpg

『こども』の視点から日本語教育を考える4_525.jpg

『こども』の視点から日本語教育を考える5_525.jpg