海洋学部

環境社会学科

先輩?卒業生からのメッセージ

※以下の内容は、すべて2020年度の情報です。

勝野 あやめさん

4年次在籍

昔から身近だった海や自然を守りたい

幼い頃から海や自然と触れあう機会が多く、より深く「海」を知りたいと思い、環境社会学科に進学しました。本学科は、社会学や生物学、工学など文理融合の幅広い分野から「環境」について学ぶことができます。たとえば、生物であるサンゴについて環境や自然の観点から学べることが特長的です。私は「サンゴ礁の保全と再生」という授業で、サンゴとサンゴ礁の成り立ちや、サンゴ礁が死滅する原因となる天敵や人間活動が及ぼす影響、保全に必要な調査手法や再生技術について学びました。サンゴ礁はわずかな環境の変化にも敏感で1度死滅すると再生が困難であることから、自然を守ることは難しく大切であると感じました。将来は、大学で学んだことを生かして自然環境の保全にかかわる仕事に携わりたいと考えています。

「折戸湾環境創造プロジェクト」を通じた環境教育

このプロジェクトは、清水港に生息する生物や環境を把握し、折戸湾の環境改善について理解を深めることを目的としています。また、生物調査やアサリの成育実験、水質改善試験などを行い、これらの成果を地域の小中高校生対象の環境教育に活用しています。私はサポート役としてプロジェクトの準備や、参加者に生物を採集する時の注意点や生物の分類方法を説明するなど、主体的に携わることができました。折戸湾には魚や貝だけでなく、エビ、カニ、ウミウシなど驚くほど多様な生物が生息しています。今後もこの活動を通して、身近な海にもさまざまな生物が生息していることを伝えていきたいと思います。

先輩の写真
駒﨑 龍勢さん

2年次在籍

先輩の写真
河崎 佑理さん

4年次在籍

現場での学びが地域と私を変える

私が紹介する「海の環境教育実習」は、座学に加えて実習先での学びを大切にしている本学科の特色ある授業です。たとえば、静岡市にある由比漁港で「自然と生物と人々のつながり」をテーマに、海の資源保護と管理について学べる小学生を対象とした「由比エコツアー」を実施しています。参加者に楽しく学んでもらうために、静岡市をはじめ地元の漁師や地域のみなさんと協働でイベントを企画?運営しましたが、大学が掲げる「4つの力(自ら考える力、集い力、挑み力、成し遂げ力)」を養うことができた貴重な学びの場であったと思います。


学んだことは今でも私の道標となっています

大学での学びと経験から、卒業後は生物を用いて人と自然をつなげる仕事がしたいと考えました。現在は本州最南端の水族館である串本海中公園センターで飼育員として、水槽管理や掃除、串本周辺の潜水調査や飼育困難種の飼育方法に関する研究を行っています。私は幼い頃から自然に興味があり、特に海が好きでした。環境社会学科に入学し海と人を取り巻く環境について学び、その現状を理解することで、人の生活と環境問題のかかわりを多方面から捉えられるようになりました。本学科では、学んだことを実践する機会もあり、特に「海の環境教育実習」という授業では、地域の「埋もれた資源」を活用して小学生を対象とした「南伊豆エコツアー」の計画から運営まで行いました。企画実施にあたり現地を下見し、未利用魚を用いた魚拓体験や害獣の食肉処理加工施設の見学、落ち葉で疑似昆虫標本作りなどを行いました。また、本学科の学生有志が行う「海浜植物と環境教育プロジェクト」の立ち上げメンバーとして、三保の海浜植物の調査や観察会の企画?運営にも携わりました。大学で学んだことは今でも私の道標となっています。

先輩の写真
株式会社串本海中公園センター
夏苅 伸介さん

2017年度卒業