生涯スポーツ学科の学生が「第26回日本運動疫学会学術総会」でポスター発表を行いました

体育学部生涯スポーツ学科3年次生の楼吉イさんが、6月29、30日に長野県?佐久大学で開かれた「第26回日本運動疫学会学術総会」でポスター発表を行いました。同学会では毎年、健康づくりを目的とした運動推進に寄与する研究発表の機会として学術総会を開催しており、今回は「社会が求める運動疫学」をテーマに実施されました。

中国から本学に留学している楼さんは今回、「都道府県別の平均歩数と歩行環境指標の関連」をテーマに、日常における歩数の増加が生活習慣病予防や高齢者の自立度維持に寄与するとして、男女別に相互の関連を分析。都市化が進む地域では平均歩数が増加傾向にあることや、男女間で異なる環境整備の必要性などをまとめて発表しました。楼さんは、「研究の信頼性を高めるために、データの選定と収集には厚生労働省と総務省のデータを使用しました。また、歩行環境評価手法として広く使用されているANEWS(Abbreviated Neighborhood Environment Walk-ability Scale)を参考に14項目の歩行環境指標を選定するなど、先行研究との比較を通じて最新の状況を反映しています」と解説。自身初となるポスター発表を振り返り、「参加された多くの研究者から興味を持っていただき、分析に使用するデータの内容や地方の歩行環境の改善策に向けたアイデアなど意見交換の機会もありました。自分の研究の不足点を見直すことができたので、今後の研究につなげていきたい」と話しました。