観光学部

観光学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

観光学部観光学科の教育研究上の目的は、大学?学部の教育目的に沿って、変化が著しい現代社会を生き抜く力をもった自主的?創造的人材を育成することです。すなわち、文化?社会?自然の多様性ならびに観光の諸現象に関する知識と理解、問題発見?解決力、創造力、日本語や英語等多言語でのプレゼンテーション?コミュニケーション力をはじめとする汎用的な能力と技能、協調性を保ちつつ独自性を発揮できる自己管理力等、学士の学位をもって社会で生きる基礎的な力を有し、観光?サービス産業やそれらの研究分野の発展に貢献することができる独創的人材を養成することを目的としています。

3つのポリシー

1ディプロマ?ポリシー

観光学部観光学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(観光学)」を授与します。

知識?理解 

文化?社会?自然の多様性ならびに観光に関する体系的かつ広範な知識を有し、それらを実践的に応用できること。

汎用的技能

コミュニケーション?スキル、情報リテラシー、論理的思考力などの基本的技能を身につけ、観光?サービス産業の場でさまざまな問題の解決に役立てることができること。

態度?志向性

現代のグローバルな状況に対応できるよう、自己管理力、協調性、社会的責任感をもち、観光?サ-ビス産業の発展に寄与することができること。


2カリキュラム?ポリシー

観光学部観光学科が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程?学修成果

観光学部観光学科では、初年次教育で大学生として身につけるべき基礎を学修し、2年次以降段階的に専門的知識?能力を習得するための科目を配置し、3年次以降は学生の将来の進路に合わせて学修できるように「ホスピタリティ&ツーリズムマネジメント分野」と「地域マネジメント分野」に関する多様な授業科目を設置しています。
グローバル化への対応としては、初年次から3年次まで3年間にわたり継続して英語を学ぶ課程としています。初年次教育の科目を修得した学生に対しては、実学を学ぶ実習?研修科目を提供して総合的な学修の実現に向けたカリキュラムを配置しています。学位取得に向けては、3年次からより専門的な学修を可能とする少人数でのセミナーを必修科目として開講し、学修成果の集大成として全ての学生が卒業研究の制作に取り組むことが求められます。

具体的な教育課程は以下に示すとおりです。

初年次教育においては、本学科の教育の基礎となり、社会科学系の研究?教育を学ぶ上で必要となる基礎力の向上を目指した「入門ゼミナールA?B」、観光学とは何かという本質的なテーマや日本を取りまく現在の観光の実態等を総合的に学ぶ「観光学概論」およびグローバル社会で生き抜くために必要な英語科目を必修科目として設定します。また、2つの専門分野(ホスピタリティ&ツーリズムマネジメント分野および地域マネジメント分野)の基礎を学ぶ入門科目のほか情報化社会の中で必須の「情報リテラシー」を設置します。

2年次に観光学調査の基本を学ぶ「プレセミナー1?2」およびグローバル社会に対応するための「英語(観光学)1?2」を必修科目として配置し、語学科目の積極的な履修を促すことで国際的視野のもとで観光?ツーリズムを推進できる語学力の育成を図ります。さらにグローバルシチズンカレッジに属する他学部(政治経済学部、法学部、経営学部、国際学部および情報通信学部)が設置する複数の科目を履修することで学際的知識や多角的思考を習得する機会を提供します。

観光学部観光学科では、基礎から専門へと段階的な学修をふまえ2年次以上の学生を対象に専門性の高い科目を開講します。2年次には観光学に関する幅広い基本的な知識?技能の学修を目的とした科目を設置します。3年次からは各学生の志向に合わせて選択できる専門性の高い科目として観光に関するビジネス経営を柱とした「ホスピタリティ&ツーリズムマネジメントン分野」と多様な観光資源や観光施設等を活用した「地域マネジメント分野」を設定します。学生はそれぞれの授業科目を本人の希望に応じて自由に履修し専門性を磨くことができる一方で両分野を総合的に学修することが可能となります。

観光には実学の学びが欠かせないことから、教室内の座学と連動して実際の観光?ツーリズムの現場で学修をし、実践的に調査の技法を学び、経験に基づく知見を育成することを目的に「観光学研修」「観光学実習」「フィールドワーク」等を複数のテーマで開講します。また、「キャリア開発」のように企業や団体などでインターンシップを実践し、就職を含むキャリア形成へのプロセスを主体的かつ能動的に促す科目も配置します。

以上をふまえ、観光学部観光学科では、専門教育課程の集大成として卒業研究の作成を課します。卒業研究制作のための学修は、5セメスター(3年次前半)から8セメスター(4年次後半)まで毎セメスター、4学期間にわたって「セミナー1~4」の4つの必修科目で行い、最終的かつ総合的に学習の成果を評価します。

このように観光学部観光学科では、観光学全般に及ぶ多様な科目を設置し、総合的な学修ができると共に、ディプロマ?ポリシーで述べた学士として相応しい力が形成されるように配慮します。

学修成果の評価方法

観光学部観光学科のディプロマ?ポリシーに示されている「知識?理解」「汎用的技能」「態度?志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数?GPA による分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッション?ポリシー

求める学生像

観光学部観光学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ?ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識?技能?思考力?判断力?表現力?態度
(1)知識?技能

日本および世界を取り巻く社会環境は日進月歩で変化しています。そのため、高校までの社会科教育に加え、国内外の政治?経済などの時事問題に関心を持つことが大切です。また、グローバル化に対応した語学力(特に英語)および国際感覚を身につけることに積極的であることが求められます。
 
英語については、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけていることが望ましい。

国語については、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけていることが望ましい。

社会については、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治?経済、倫理、現代社会)の科目の中から複数の教科を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

数学及び理科は、社会科学系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力?判断力?表現力

文理融合の観点から、社会科学系の知識?技能のみならず自然科学系および人文科学系の知識?技能を統合して応用できること、およびそれらの知識?技能を的確に発信できる能力が必要です。そのためにも多角的視点で考え、自ら判断して、第三者が理解できるようにわかりやすく表現する力を期待します。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

多様な価値観を理解し、他者を認め、友好な人間関係を築くことができること、物事に対して挑戦的に取り組むこと、および失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとすること、社会の変化に柔軟に対応するしなやかさを持つことなどが期待できる人物であることが求められます。