大学院体育学研究科では健康?スポーツ科学セミナーを開催しました

大学院体育学研究科では6月6日に、2024年度第1回「健康?スポーツ科学セミナー」を湘南キャンパスで開催しました。学内外から健康やスポーツ科学の専門家を招き大学院生や教職員に知識の幅を広げてもらおうと開いているものです。今回は、ハワイ大学運動学部准教授の岩月猛泰氏が「海外で研究しよう~海外留学、英語論文執筆のススメ」をテーマに講演しました。

当日は、大学院生や体育学部の学生ら約70名が参加。冒頭で体育学研究科の内山秀一研究科長(体育学部学部長)があいさつし、「かつては非常にハードルが高かった海外留学ですが、現在ではさまざまな方法で世界に踏み出せるようになりました。ぜひ岩月先生の経験談を参考にして、自身の将来に生かしてほしい」とメッセージを送りました。続いて、岩月氏が自身の生い立ちを振り返りながらアメリカやヨーロッパでの研究実績などを紹介。「日本大学大学院を修了後、大学教員を目指して渡米しました。マサチューセッツ州のスプリングフィールド大学でスポーツ心理学や運動学について学び、修士号を取得。その後、ネバダ大学で博士号取得を目指しながら、指導教員の研究アシスタントや授業の講師も務めて貴重な経験を積みました。この間には、ヨーロッパでも研究活動の場を広げましたが、国際的視野も広がりとても有意義な時間になりました」と振り返りました。

また、語学力の身に付け方や英語論文執筆のポイントについても語り、「皆さんは日本語で論文をまとめたことがあると思います。まずは、その論文を英語に翻訳してみてください。何度も修正を重ねることで、徐々に分かりやすい英語論文が執筆できるようになります」とアドバイスし、「英語の論文を読む前から日本語の論文よりも内容が秀でている、もしくは理解するのが難しいと考えてしまう人はいませんか? まったくそんなことはありません。まずは自分自身の中にある苦手意識を払拭することも重要なポイントです」と続けました。最後には日本語?英語問わず、論文をまとめる上で重要となる文章の順序、参考文献からの引用方法などを紹介し、参加者は熱心にメモをとっていました。