第7回全天周コンテンツコンテストで優秀賞と準優秀賞を受賞しました

情報理工学部情報メディア学科と教養学部芸術学科の学生グループがこのほど、「第7回全天周コンテンツコンテスト」で優秀賞と準優秀賞を受賞しました。ドーム状のスクリーンに映し出される全天周の映像コンテンツを募集するコンテストで、情報メディア学科の茂木龍太講師と芸術学科の熊谷慶助教が2022年度に立ち上げた「全天周(360度)映像制作プロジェクト」に参加する学生有志が応募しました。

優秀賞を受賞したグループの作品「はじめてのおつかい」は、人間と小人が共存する世界で小人の主人公が日常生活に必要な電気をモバイルバッテリーに充電するためにキャンパス内を探索するストーリー。リーダーの門田希香さん(情報メディア学科3年次生)は、「普段私たちが生活している世界を低い視点から見る設定が面白いのではないかと考え、自作した小さな車にカメラを載せて遠隔操作でカメラも動かせるようにカスタマイズしました」と振り返ります。音楽を担当した杉原碧さん(芸術学科3年次生)は、「作品に合うように明るく、かわいらしい曲がいいというメンバーの声を聞いて3曲作曲し、トイピアノを使って表現しました」と語りました。主人公のイラストや小道具は芸術学科生が制作し、撮影や動画編集は情報メディア学科生が担当。門田さんは、「パズルのピースをはめるようにそれぞれができることをつなぎ合わせていきました。総合大学だからこその学科を超えた作品に仕上がり、評価していただけてうれしいです」と話しました。

また、準優秀賞を受賞した「戦隊ヒーローあおい」は、敵にさらわれたヒロインをヒーローが助けるドラマと、それを撮影する裏方まで含めて作品に仕上げました。リーダーの諏訪部理子さん(情報メディア学科3年次生)は、「360度撮影できる全天周カメラの利点を生かして、テレビで見ているドラマの裏側も表現したいと考えました。ヒーローが監督に怒られていたり、ハッピーエンドのシーンを悪役が拍手で見守っていたりと、細部まで作りこみました。演劇研究会の学生にも参加してもらい、グループのみんなと協力し合えたからこそ形にできました」とコメント。編集を担当した寺谷昇大さん(芸術学科3年次生)は、「もともと映像表現に興味があり、プロジェクトに参加しました。360度の映像を編集するのは苦労もありましたが、活動を通じて情報メディア学科の学生ともつながりができ、今度は映画を作ろうという話も出ています。普段の学びとは違う視点で意見を出し合うのも新鮮でした」と話していました。