健康マネジメント学科の市川准教授の研究室が下大槻団地で七夕祭りを開催しました

健康学部健康マネジメント学科の市川享子准教授の研究室(コミュニティデザイン研究室)が7月5日に、湘南キャンパス近くの秦野市?下大槻団地で七夕祭りを開催しました。本研究室では、同団地の高齢化が急速に進んでいることを受け、昨年度から毎週金曜日に同団地自治会が行っている朝市や、地域の有志によるラジオ体操などに関わってきました。七夕祭りは健康寿命延伸のための外出の機会と世代を超えた交流の場をつくろうと企画したもので、当日はゼミ学生とゼミ学生の呼びかけで加わった学生をあわせて、約20名が参加しました。

第1部には学生が考えた輪投げや的当て、お菓子釣りといったミニゲームで交流し、同団地に住む多数の高齢者に加え、子育て世代や外国籍住民も参加していました。美容による精神的な変化についての卒業論文の執筆に取り組んでいる学生が企画し、学生と住民がマニキュアを塗って交流するコーナーもつくられました。

第2部では団地内で切ってきた竹を用いて七夕飾りづくりをおこないました。近隣の子どもたちや親子が参加し、短冊に願い事を書いて飾りつけたほか、ブンブンゴマづくりといったコーナーもにぎわいを見せていました。広畑ふれあいプラザで開催された「みんなの食堂☆広畑」では、未就学児を連れた親子、小中学生を含めた50名近くが集まり、みんなの食堂のボランティア、学生、高校生が協力して準備した、七夕のオリジナルメニューの食事を楽しみました。

企画?運営の中心となった小澤璃奈さん(3年次生)は、「買い物や生活に必要なサービスを受けづらい『買い物難民』や高齢化によるコミュニティの衰退など、実際の現場で見て改めて学ぶことがたくさんありました。参加者の皆さんから“大学生と話せるだけでうれしい”と声をかけてもらい、今後も現状を変えられるように少しでも力になりたい」とコメント。市川准教授は、「本研究室では、コミュニティづくりのファシリテーターとなり、人と人をつなげる場づくりができるような人の育成を目指しています。近年、増加している外国籍住民の地域参加がすすむように、英語で書かれた案内チラシも作成したり、朝市で直接呼びかけたりしました。学生とともに創り出した場では、これまで地域と接点のなかったインド人親子に高齢の住民が英語をつかって話しかけるなど、住民同士の交流が発展しました。時間をかけて準備をしてきた学生は場づくりの大切さも感じとってくれたのではないでしょうか」と話していました。