医学部付属病院が「医療連携の会」を開催しました

医学部付属病院では7月18日に、厚木市内のホテルで「医療連携の会」を開催しました。本病院は、特定機能病院としてさまざまな高度医療を開発?提供するとともに、急性期医療における地域の中核的医療機関としての役割を担っています。この会は、地域の医療機関とのさらなる連携強化を図るために実施しているものです。当日は、本病院がある伊勢原市をはじめ、平塚市、秦野市、厚木市など神奈川県湘南西部?東部、県西、県央地域の医療機関から、医療従事者ら約150名が参加。本病院からも医師、看護師、事務職員ら約100名が出席しました。

第1部では初めに渡辺雅彦病院長が登壇し、「地域の医療機関との密接な連携は、住民の皆さんや社会への大きな貢献につながると信じています。この機会にぜひ本病院の医師らと、“顔の見える関係”を築いてほしいと思います」とあいさつ。続けて、本病院の理念や基本方針、WEBによる診療予約システムの導入といったトピックスを紹介し、「地域完結型医療の中核病院として、高度で安全な心温まる医療を提供する“断らない病院”を心構えとしています。地域の医療従事者の皆さんと協力し、住民の方々の健康増進に努めていきます」と語りました。その後、今年度に新たに教授に昇格?就任した9名を紹介しました。

講演では遺伝子診療科の竹下啓診療科長が、個々の遺伝子情報を治療に生かすがんゲノム医療について説明。厚生労働省から「がんゲノム医療拠点病院」の指定を受けて展開している取り組みや、がんゲノム医療の特長、遺伝子パネル検査の概要について解説し、「臨床医をはじめ多職種や基礎医学の研究者らが共同し、“オール東海”で臨んでいます。がんゲノム医療を検討することなく亡くなってしまう地域の患者さんをゼロにするため、引き続きご協力をお願いします」と語りました。続いて、血液腫瘍内科の小川吉明診療科長が、創設50周年を迎えた医学部と付属病院に対するこれまでの協力への感謝を述べ、記念事業の概要を紹介。大上研二副院長が、「地域医療の発展のためには皆さんとの連携が不可欠です。さらに強固な関係を構築し、地域社会に貢献したいと思います」と第一部を締めくくりました。

会場を移して実施した第2部では、横田弘子看護部長、海老名市医師会長の髙橋裕一郎氏のあいさつに続き、参加者が地域医療の課題や最新の診断?治療法などについて意見交換。本病院の認定看護師(特定分野における熟練した看護技術と知識を有する看護師)、専門看護師(特定分野における卓越した看護実践能力を有する看護師)の役割や活動を紹介したほか、診療予約WEBシステム「やくばと」の利用方法についても説明しました。最後に原義徳事務部長が閉会のあいさつに立ち、参加者への謝辞を述べました。