ライフセービングクラブCRESTの女子が2年ぶりに年間王者を奪還しました

湘南キャンパスで活動するライフセービングクラブCRESTが2月24日に、静岡県?西ヶ谷屋内プールで開催された「第3回全日本学生ライフセービング?SERC選手権大会」に出場。女子が初優勝を果たしました。9月の全日本学生選手権大会(通称:海インカレ)、1月の全日本学生プール競技選手権大会、SERCの3大会の総合成績で年間王者を争う「全日本学生シリーズ」では、2年ぶりに年間王者を奪還しました。また、男子は5位となり、全日本シリーズでは3位となりました。

SERCは、「シミュレーテッド?エマージェンシー?レスポンス競技」の略称で、実際に起こり得る事故を想定したシナリオに沿って、プール内に負傷者を演じる10名が配置され、2分間で状況を把握して適切に処置する救命救急の技術を競う大会です。4人1組で行われる今大会には、チームリーダーを務める金子彩妃主将(体育学部3年次生)、待井ひなた選手(健康学部2年次生)、小久保琴音選手(体育学部3年次生)、正木友海選手(体育学部2年次生)が出場しました。金子主将が陸から指示を出して3選手が救助や陸での処置に当たり、その救助の達成率は54.6%と2位の順天堂大学に10%差をつけました。金子主将は、「SERCではスタートするまで事故の状況や被害人数がわからないため、過去の大会で出題されたシナリオや、部で作成したオリジナルの問題で対策し、仲間や指導者からアドバイスを受けながら練習を重ねてきました。そのおかげで、当日はメンバーそれぞれが自分の役割を理解し、連携して救助を行えました」と振り返り、「目標としていた年間王者も奪取できて本当によかった。来年度は3大会完全優勝を目指します」と話しました。

SERCで男子のチームリーダーを務めた本名新選手(体育学部3年次生)は、「救助時の声かけを丁寧に行えた分、一つひとつの対応に時間がかかり、10名全員を陸に引き上げることができませんでした。今年度は悔しい結果に終わりましたが、全日本シリーズの男女同時優勝に向けて、走りや泳ぎなど救助に必要な力がすべて備わった“真のライフセーバー”になれるようチーム一丸で強化していきたい」と抱負を口にしていました。大越正大部長(体育学部教授)は、「SERCでは男女ともに、チームリーダーのリーダーシップとチーム間のコミュニケーションに成長を感じました。今年度はどの部員も勝ちにこだわる姿勢や思いがこれまで以上に強く、収穫も多い一年になりました。来年度の活躍に期待したい」と語っています。