文明研究所の安達助教がフランス?南プロヴァンス地方マイヤンヌ市のアンバサダーに就任しました

文明研究所の安達未菜助教がこのほど、フランス?南プロヴァンス地方マイヤンヌ市のアンバサダーに就任しました。安達助教は、1904年にノーベル文学賞を受賞した詩人フレデリック?ミストラルに関する研究に取り組んでおり、南プロヴァンス地方のマイヤンヌ市にあるミストラル博物館の職員をはじめ、現地の研究者や住民らと長年にわたって交流を続けています。今回のアンバサダー就任は、今年4月に同市市長のユージェニー?グロ氏から依頼されたもので、南プロヴァンス地方の文化や魅力を日本国内に伝えることが期待されています。

安達助教は高校時代に世界史に興味を持ち、2008年に本学文学部ヨーロッパ文明学科に進学。1年次生のときからフランスへ留学したほか、湘南キャンパスではフランス語に関するサークルにも所属するなど「“フランス漬け”の学生生活でした」と笑顔で振り返ります。大学院文学研究科文明研究専攻に進んでからは、現在に至るまでミストラルが取り組んだ地域主義運動(フェリブリージュ)やプロヴァンス地方独自の言語?文化に関する研究を展開しています。ミストラルの故郷であるマイヤンヌ市にも何度も足を運び、史料の分析や有識者との議論を重ねるなかで、「地中海地域圏特有の柔らかな日差しに包まれて生活する人々は心も温かく、常に優しく、私を迎えてくれます。足を運ぶたびに好きになる場所で、研究活動を進められることはとてもやりがいを感じています」と話しています。

アンバサダー就任が決まり、「連絡が来た際には、驚きと同時に喜びでいっぱいでした。アンバサダーと同時に、ミストラル博物館の研究員としての役割も拝命したので、より多くの史料や文献に触れることができるようになりました。光栄な立場に恥じない研究成果を発信するとともに、学生たちはもちろん、日本の皆さんに南プロヴァンス地方の魅力を届ける務めも果たしていきたい」と抱負を語っています。