情報技術センターがキヤノン電子株式会社と研究に関する協定を締結しました

澳门特区赌场_澳门英皇娱乐_彩客网官网推荐情報技術センター(TRIC)ではこのほど、キヤノン電子株式会社(CE社)と「地球観測衛星画像の利活用に関する協定」を締結しました。CE社は、キヤノン向けのカメラやプリンター部品、ドキュメントスキャナー等のメーカーとして知られていますが、近年は宇宙技術開発に力を入れており、すでに小型地球観測衛星CE-SAT-I(左の画像)、CE-SAT-ⅡBを打上げて運用しています。一方、TRICでは1974年の設立以来、地球観測衛星等の画像処理の研究に取り組んできました。

TRICの長幸平所長(情報理工学部特任教授)は、「今回の協定締結により、TRICはCE社の衛星画像の提供を受け、その画像を災害監視等に活用に関する研究を行い、適宜その成果をCE社にフィードバックします。両者でwin-winの関係を築きたいと思っています」と話しています。また、CE社衛星事業推進センターの丹羽佳人所長は「TRICの画像処理?解析技術を用いることでCE-SATシリーズの衛星画像に含まれる情報を最大限抽出できると考えています。さらに災害監視等の活用に関する研究を通してデータフュージョンによる高付加価値サービスを検討し事業機会を創造したい」と抱負を語りました。

右の画像は、CE-SAT-I衛星に搭載されたキヤノンEOS 5D Mark IIIが撮影した2019年10月の多摩川の増水前後の画像をTRICが解析した結果です。赤い部分が台風で増水した領域を示しています。市販されているEOSカメラに、高性能望遠鏡を搭載することで、宇宙からの高解像度な画像の撮影を実現しています。