大学院生の鬼塚さんが国際シンポジウム「ISIMP2021」でポスター賞を受賞しました

大学院工学研究科応用理化学専攻2年次生の鬼塚直哉さん(指導教員=材料科学科?松下純一教授)が、10月26日から29日にかけてオンラインで開催された国際シンポジウム「International Symposium on Innovation in Materials Processing(ISIMP2021)」でポスター賞を受賞しました。

鬼塚さんの研究テーマは「水酸アパタイトにチタン酸アルミニウムを添加したバイオセラミックスの評価」です。日本をはじめとした世界各国では少子高齢化が進行し、生体組織の修復や置換のための生体材料の需要が高まると考えられており、中でも人工骨は運動や臓器保護など身体の重要な役割を担う復置換材料として開発が必要といわれています。一部のセラミックスは生体親和性に優れていることから人工骨などの生体材料として有能で、中でも「水酸アパタイト(Hydroxyapatite)」は骨の無機成分の大半を占めているため置換材料として注目を集めています。ですが、水酸アパタイトは骨に比べて脆いという欠点があり、単体での利用が困難とされています。鬼塚さんは、高い強度を誇る生体親和性材料「チタン酸アルミニウム」を水酸アパタイトに添加した試料の機能的特性及び生体親和性について研究。添加する割合や擬似体液(SBF溶液)にどのくらいの期間浸漬するか実験し、チタン酸アルミニウムを4%添加して擬似体液に7日間浸漬したものが骨の代替材料としての可能性を秘めていると導き出しました。

工学部4年次生のときに松下教授の研究室に所属してから本研究に取り組んできた鬼塚さん。「バイオセラミックスに関心を持ったきっかけは、祖母が定年退職した後に骨折で長期の治療が必要になり、すぐに移植して骨の一部になるような人工骨を作りたいと考えたことでした。松下先生や研究室の仲間のサポートがあったからこそ、今回の受賞につながったと感じています。国内外の研究者や技術者ら500名以上が参加する国際シンポジウムで評価してもらったことで、自分の研究意欲向上にもつながりました。来年4月からは自動車メーカーへの就職が決まっているので、これまで大学で学んできたセラミックスの知識を生かしていきたい」と意欲を語りました。