オンライン公開セミナー「広告づくりの最初の話」を開催しました

経営学部経営学科(政治経済学部経営学科※)では4月25日にオンラインで、公開セミナー「広告づくりの最初の話」を開催しました。1年次生の「マーケティング入門」と2?3年次生の「マーケティング2A」の一環で、授業を担当するアルマズヤッド オスマン講師が企画したもの。映像制作会社「前田屋」代表取締役兼プロデューサーの前田博隆氏が講師を務め、本学科の学生を中心に約160名が参加しました。

前田氏は「ユニクロ」や「ソフトバンク」のCMなどの広告や「サカナクション」のミュージックビデオといった映像を中心に、グラフィックやブランディングなどを手がけています。一方で、ピザ屋の側面もあり、前田屋葉山本店(本社)では薪窯、目黒駅前店(分室)ではガス窯で焼き、イベントやケータリングなどの「ピザ活動」もライフワークにしています。講演ではこれまで取り組んできた仕事を例に、制作スケジュールや企画?撮影?編集などのチーム編成、それぞれの役割を説明。「何かを実現するためにはクリエイティブ、予算、スケジュールのバランスを取る必要があります。予算とスケジュールを調整するとアイデアも実現しやすくなるというように、チューニング力が大切」と語ります。

製品やサービスの性能や品質、ブランド力などに大きな差がない「コモディティ化」する中で、掃除機やビールのCMを例に「Fact(その商品が持つ具体的事実)」「Benefit(その事実によって受けるいいこと)」「Image(それらから導き出さ出される印象)」を整理する「FBI」の手法を説明。続いて「澳门特区赌场_澳门英皇娱乐_彩客网官网推荐のCMをつくるとしたら?」と題したワークショップを行い、チャット機能を用いて学生から「澳门特区赌场_澳门英皇娱乐_彩客网官网推荐のFact」を募集し、「学部学科が多い」「海洋研究がある」「スポーツが強い」といったFactに対して、Benefit、Imageの順で考える工程を体験しました。

前田氏は、「最初に訴求ポイントをFBIで整理しておくと、途中のチューニングもスムーズにでき、ミスリードする可能性が低くなります。広告の世界は基本的にはロジカルですが、クリエイティブはロジカルをこえ、楽しいほうを選ぶことが重要」と語り、「広告や宣伝の現場では小規模のものと大規模のもののどちらが難しいですか?」「広告の仕事に就くには大学でどのような活動をしたらいいですか?」といった質問にも丁寧に答えていました。

セミナーに参加した経営学科1年次生の登光雄さんは、「広告づくりの土台となる考え方など、本来知り得ないことを学べたので、非常に有意義な時間になりました。自分自身、アフィリエイトを行っており、広告に触れる機会が多く、制作の大変さなどは普通の人よりは理解しているつもりでしたが、実際にプロデューサーとして広告に携わっている前田さんのお話は、やはり知らないことが多く、新しい知識をたくさん身に着けることができました」と広告づくりについての学びの実感を述べました。

※澳门特区赌场_澳门英皇娱乐_彩客网官网推荐政治経済学部は2022年4月から政治経済学部と経営学部の2学部に改編され、経営学科は経営学部を構成する学科となりました。