佐俣選手がスカイランニングアジア選手権で7位になりました

健康学部健康マネジメント学科4年次生の佐俣明香莉選手が、12月2日に香港で開催された2023スカイランニングアジア選手権に日本代表として出場。中距離レースのSKYで7位に入りました。「快速登山」と呼ばれるスカイランニングは、急峻でテクニカルな斜面や標高2000m以上の高山がコースに設定されることが多く、どれだけ短い時間で駆けられるかを争う競技です。SKYは累積標高差1200m以上の20~45kmのコースで行われ、今回は香港のランタオ島で登り下りのある累積標高差1922m、27kmのコースが設定されました。

大学1年次生のときに陸上競技サークルの先輩からスカイランニングの存在を聞き、「動画を見た瞬間、私もやってみたいと思いました」と話す佐俣選手。これまで15歳以上23歳以下の日本代表としてユース世界選手権などに出場し、トップ10に入るなど成績を残してきました。昨年の全日本スカイランニング選手権大会のSKYで4位になり、今回初めてA代表に選出。「日本のトップクラスで活躍する先輩方と一緒に出場でき、多くのことを学べた大会でした。実力通りの結果で納得している反面、レース内容には課題もあったので、悔しい気持ちもあります」と振り返りました。

競技を始めた当初に先輩から勧められて「SC丹沢秦野」に所属し、現在も一員として練習会の開催や登山道の整備などに取り組む一方、中学?高校と陸上競技部に所属していた経験を生かしながら、運動指導や心理学などが専門である健康学部の西垣景太准教授にも指導を仰いで個人練習に励んでいます。「とにかく走り込むという練習から、トレーニングのバリエーションが増え、体の動きなども考えるようになりました。その他、栄養やメンタルヘルス、イノベーションなど各先生の専門知識から競技へのヒントを得ています。また、学科で健康を多角的に学ぶ中で年齢や性別、価値観の異なる多くの人と出会い、視野が広がりました」と話します。スカイランニングの魅力は「順位やタイムを上げる競技としての面白さはもちろんありますが、自然の大きなパワーを得て、駆け登ったからこそ感じられる景色が格別」とコメント。今後はユースナショナルチームのコーチとしてスポンサー獲得やトレーニング面をサポートする一方、選手としても「おばあちゃんになっても競技や山と関わり続けたい」と笑顔で話しています。