小口選手がトライアスロンの世界大会「IRONMAN」の女性18~24才クラスで優勝しました

(写真提供=本人)

大学院健康学研究科2年次生の小口愛海選手が、3月2日にニュージーランドで開催されたトライアスロンの世界大会「IRONMAN」の女性18~24才クラスで優勝。9月22日にフランスで開催されるワールドチャンピオンシップの挑戦権を獲得しました。

小口選手はスイム(3.8km)で2位につけると、得意のバイク(180km)で1位に浮上し、ラン(42.2km)で粘りを見せて12時間24分24秒でゴールしました。「レース当日は風が強く、毎年出場している選手たちから“今年はタフなレースになる”と聞きました。普段出場している学生大会よりも格段に距離が長く、終わった瞬間は“もうこんなつらいレースは嫌だ”と思ったのですが、数日経つとまた挑戦したくなるのがトライアスロンの魅力。あの達成感は忘れられません」と語りました。

中学時代は水泳に励み、母親の勧めでトライアスロンに興味を持ったという小口選手は、本学入学後、湘南キャンパスの一般サークル「チームトライアスロンBOMBERS」に入部して競技を始めました。現在は週に3日、「BOMBERS」の一員として練習すると共に、それ以外の日はキャンパスから15kmほど離れたプールまで自転車で通って自主練習を積んでいます。競技に打ち込む一方で、健康学部健康マネジメント学科では3年次に西垣景太准教授の下で「トライアスロン競技における心理的特徴 運動依存と心理的競技能力に着目して」をテーマに卒業論文を執筆し、「早期卒業制度」で大学院に進学。現在は修士論文に取り組んでいます。「運動依存は持久力が必要とされるスポーツの選手に多いとされ、競技への強い思いから日常生活や心身の健康に支障をきたすだけでなく、摂食障害などの恐れもあります。修士論文ではトライアスロンの選手だけでなくより対象を広げて研究しており、運動依存についての日本での認知度を高めたい」と語りました。

ワールドチャンピオンシップに向けては、「IRONMANでは筋力不足を痛感したので、筋力トレーニングを取り入れ、低強度で時間をかけるメニューを意識しています。ワールドチャンピオンシップのバイクパートは山岳コースと言われているため、登りの練習として先日は自転車で山梨県の山中湖まで往復約140kmを走ってきました。ワールドチャンピオンシップでは12時間を切るのが目標」と活躍を誓っています。