芸術学科の学生が「冷製レモンパスタ」の掛け紙をデザインしました

教養学部芸術学科の池村明生教授のゼミナールに所属する学生たちがこのほど、株式会社セゾオン?セゾンキッチンが製造する「冷製レモンパスタ」の掛け紙をデザインしました。同社の「冷製レモンパスタ」の学内販売スタートに際して、以前からパッケージデザインなどを通して交流のあった池村教授にデザインの依頼があり、授業「デザイン連携プロジェクト」の一環として協力。同授業を履修する3年次生が考案した17作品の中から、六尾采夏さん、近藤怜さん、伊賀瑛香さんのデザインが採用されました。5月下旬から3名のデザインを用いた掛け紙が巻かれた商品が学内で販売されています。

学生たちは「Adobe Illustrator」などのグラフィックデザインソフトウェアを使用し、約2週間かけて制作。パスタを巻いたシルエットをデザインに取り入れた六尾さんは、「他の人の作品もすてきで、その中から自分のデザインが選ばれてうれしく思います。夏場限定での販売や商品のコンセプトなどを見て、さわやかで、みずみずしさを感じられるように軸を定め、文字やイラストのサイズなど全体のバランスを何度も調整しました。誰かの手に渡ることや要望に応える難しさなど、普段の学びだけでは得られない貴重な経験になりました」と笑顔で話しました。洋風をイメージしてデザインした伊賀さんは、「商品を手に取りたくなるデザインになるよう意識しました。最初は和風のイメージにしていたのですが、先方の要望に応えられているかと考えて資料をあらためて見ると“アンチョビを使用したソース”など、西洋の要素が多く見られたのでデザインを大幅に変更しました。字体を明朝体にし、商品名を額縁で囲うことで洋風を再現しました」とポイントを語りました。また、食材を際立たせるためにシンプルなデザインを提案した近藤さんは、「トマトの色をあえて本物のように塗らず、“色を混ぜきらない”イラストならではの表現を用いました。選んでいただいたことで今後の活動へのモチベーションにつながりました」と語っていました。

池村教授は、「ラフを提出した際に学生同士で互いの作品を見る機会があり、自分のデザインを見直したことで、どの作品からも一人ひとりの個性が出せていました。実際に人前に出る作品をデザインするのは、ほぼ全員の学生が初めてだったので、いい経験になったのではないかと思います」と語っていました。

6月7日には、セゾオンの取締役営業統括部長(本学体育学部卒業生)が学生たちを訪問し、参加した学生全員に試食用「冷製レモンパスタ」が贈呈されました。なお、同商品は春学期中、14号館前で毎週月曜と木曜、コムスクエアは月曜と火曜、木曜に販売されています。