国際会議「ICICIC2018」で環境QOLに関する研究の成果を発表しました

熊本キャンパスの教員らが8月20日から23日まで、中国?連雲港市で開催された国際会議「The tenth International Conference on Innovative Computing, Information and Control」(ICICIC2018)で研究成果を発表しました。ICICICは、九州教養教育センターの石岩教授が運営委員長を務める国際会議で、情報処理に関する計算論と電子機器の制御などについて、最新の情報を共有することを目的に毎年実施されています。世界各国の企業や大学などの研究機関から投稿された論文から同会議の審査員によって選出された研究について約260名の研究者が発表しました。

電気電子情報工学科の高橋将徳教授が研究代表を務める研究課題「環境QOLの導入と評価指標の策定」が今年度より本学総合研究機構の公募型研究助成「プロジェクト研究」に採択を受けており、ICICIC2018にはこの研究に参加する教員が多数出席。本学の平野葉一副学長(文学部長)が「A Remark on Europe in the 18th Century, from the Viewpoint of Environmental Issues」と題して、18世紀半ばから起こった産業革命と自然環境、人々の生活との共存の観点から環境QOLについて紹介したほか、中嶋卓雄学長補佐(情報教育センター所長)は、「The Features of Indicators of the Environment-Related QOL (Quality of Life)」のテーマで、WHOやEUによる統計データから環境QOLについて用いるべき指標について提言しました。さらに、電気電子情報工学科の阿久津雅子准教授は、「Effect of Light Qualities from Different LED Light Sources on the Growth of Four Leaf Lettuce Cultivars」のタイトルで自然環境に着目したQOL向上に向けた研究として、LED照明を用いた野菜の育成について語るとともに「食の安全性」や「植物の安定生産」などについて発表しました。また、経営学部観光ビジネス学科の李昭知助教は、「Keyword Relation of Leisure Tourism Based on Environmental Related-QOL Using SNS Information」の研究成果について発表。SNS上からQOLに関するキーワードを引用し統計する技法や自然災害後のSNSへの書き込みから任意の内容を引用し処理するシステムとその結果について報告しました。

なお、ICICIC2018では経営学部経営学科の儀間敏彦教授と、基盤工学部電気電子情報工学科3年次生の林田悠里さん(指導教員=佐松崇史教授)、同2年次生の西口大嗣さん(指導教員=藤本邦昭教授)もそれぞれの研究について発表しました。

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