学部3?4年生のチームが学生奨励賞(技能賞)を受賞!

経営科学系研究部会連合協議会(JASMAC:Joint Association Study group of Management sCience)は、国内の学会及び学術団体のうち経営科学ならびにマーケティングに関する研究グループが集まり、人的交流,意見交流を行う場として平成16年4月に設立されました。経営科学研究ならびにマーケティング?サイエンスの研究者の交流の場ならびに、産学連携のプラットフォームとして活動しています。同協議会は、平成6年より「共通の実データを元に、参加者が分析を競う」ことを目的とした「データ解析コンペティション」を開催しています。

参加部会の一つである、「日本オペレーションズ?リサーチ学会 ビッグデータを用いたマーケティング分析研究部会」での発表に対し、大竹研究室所属の学部3?4年次生のチームが、学生奨励賞(技能賞)を受賞しました。

本研究では、ソーシャルメディアを活用したキャンペーンと飲料の購買傾向との関係性を明らかにしました。ソーシャルメディアの利用者は年々増加しており、企業におけるソーシャルメディアを活用したマーケティング活動(ソーシャルメディアマーケティング)は必要不可欠になりつつあります。そこで、大手飲料メーカー5社が過去に行ったソーシャルメディアを用いたキャンペーンに焦点を当て、分析を行いました。具体的には、X(旧Twitter)から対象とする5社のキャンペーン投稿から、いいね数、リポスト数、投稿回数、#タグ数、応募方法、景品の種類などについて情報を収集し、該当商品(飲料)のPOSデータと組み合わせた分析を行いました。分析の結果、販売価格状態別に適切なタグ数を設定することで、販売個数の増加が見込める可能性や、通常販売と特売により、効果的なプロモーションの方法が異なる可能性が示唆されました。また、顧客ターゲットの特徴によってキャンペーンが与える影響が異なることが明らかになりました。

受賞した学生たちは、「本コンペティションの研究活動の中で最も苦労したのは研究の方向性の決定でした。チームのメンバーはもちろんのこと、研究室内の他チームとのディスカッションも行いました。今回の受賞は、研究室のメンバーとの共同活動や大竹先生のご指導があったからこそだと考えております。今後も今回の経験を活かし、研究活動に取り組んでいきたいと思います」と語りました。