遠藤研究室の学生チームが「鉄旅オブザイヤー」の一般部門でベストアマチュア賞を受賞しました

観光学部観光学科の遠藤晃弘講師の研究室に所属する学生グループがこのほど、国内の優れた鉄道旅行商品を表彰する「鉄旅オブザイヤー」の一般部門でベストアマチュア賞を受賞。4月17日にさいたま市?鉄道博物館で開催された授賞式に出席し、表彰状を受け取るとともに、オリジナルの旅行プランをプレゼンテーションしました。この催しは、鉄道各社や旅行メディア社などの後援で実施されており、旅行会社による鉄道の魅力溢れるツアー商品を表彰する「旅行会社部門」と、鉄道ファンや大学生らに夢の鉄道旅行企画を募集する「一般部門」に分かれて審査されます。13回目となる今回は、旅行会社部門に65商品、一般部門に42作品の応募があり、遠藤研究室の学生チームが考案した「あなたはきっと福井を好きになる~雪月花で行く福井横断の旅」が、一般部門の大賞にあたるベストアマチュア賞に選出されました。

4年次生の矢部航平さん、古賀夢里さん、福井亜佳音さん、望月稚里さん、三原優也さんのグループは、昨年11月から北陸新幹線の延伸で注目を集める福井県をターゲットに据えて地域分析に着手。若い世代でも楽しみながら福井の伝統や魅力を学べる旅行プランの検討を続けてきました。提案は、福井駅や鯖江駅、小浜駅といった主要駅のほか、九頭竜湖などの観光地を巡るもの。現在の鉄道ダイヤではアクセスが悪いことから、ツアー用の特別列車を運行し、北陸新幹線?上越妙高駅から糸魚川駅間の並行在来線である「えちごトキめき鉄道」の新型リゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花」を福井県内で走らせ、ツアー参加者が特別な鉄道旅を楽しみながら、各地の魅力を実感できるプランとしてまとめました。

一般部門の審査は、企画性やオリジナリティーのほか、乗車する列車?路線の魅力度を指す「鉄道力」の観点から行われました。実行委員会による一次選考の後、各種メディアでも鉄道マニアとして活躍するお笑い芸人「ダーリンハニー」の吉川正洋さん、ホリプロ鉄道好きマネジャー?南田裕介さん、女子鉄フリーアナウンサー?久野知美さんが最終審査に当たり、遠藤研究室のグループが選出されました。吉川さんは、「企画書を見ているだけで、福井や旅への愛情を感じられました。鉄道ファンでない方にも魅力的な内容で、こんなツアーが本当にあったらと思います」とコメントし、南田さんは、「新潟の車両を大胆に使う思い切ったプラン。福井の見どころが押さえられていて、実現されたらいちばん旅を楽しむのは、“雪月花”車両かもしれません」とユーモアを交えて評価していました。

授賞式では学生たちが内容を説明した後、実行委員会委員長の山北栄二郎氏(株式会社JTB代表取締役社長執行役員)から表彰状を受け取りました。旅行会社部門の受賞者や審査員らとの記念撮影にも臨み、矢部さんは「栄誉ある賞をいただけて心から感謝しています」と笑顔を見せ、「今回はスケジュールの関係で実際に福井でのリサーチができなかったので、今度は自分たちの目で見たり、肌で感じたりした土地のよさを表現した旅行プランも考えたい」と抱負を語りました。また、古賀さんは、「今回のプランが実現してほしいと思うと同時に、福井の魅力が多くの人に伝わればうれしい」と話しています。