山本志都教授ゼミ生(英語文化コミュニケーション学科)異文化コミュニケーション学会で卒業研究成果を披露

11月11日(土)、国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された異文化コミュニケーション学会(SIETAR Japan)の年次大会にて、山本志都教授指導のもと、英語文化コミュニケーション学科のゼミ生2名がポスター発表を行い、卒業研究成果を披露しました。

このゼミでは、「異」(Differentness)を核とした「異文化コミュニケーション」に関する研究を進めており、人々が「自分たち」と「自分たちと異なる人たち」との間をどのように線引きし、どのように境界形成しているかを明らかにすることで、両者間のギャップやズレを探求しています。また、そのつながりをどう調整できるかについても考察を深めています。


横山智咲さんは、「若者のための“暮らさない”地域共生:地方と若者との関係調整」というテーマで、過疎化と地域消滅という問題に対し、若者が地域に移住せずとも関われる新しい共生の方法を提案しました。「関係人口」という考え方に基づき、若者と地域をつなぐ新たな手法を探っています。横山さん自身も、将来第二の故郷と呼べる地方との深い関わりを持つことに関心を寄せています。大学生を対象にしたアンケート調査から、自分の住む町で行われる地域活動(例:清掃?祭り運営?高齢者や子供たちとのイベント等)に参加した回数が多い人ほど、地方の地域再生への関心度が高いことがわかりました。関係人口としての地方との関わりも、地元で経験したことのあるものと類似した活動が好まれる傾向もわかりました。

テーマ「若者のための“暮らさない”地域共生:地方と若者との関係調整」

テーマ「教室環境に不適応感を抱く子どもたちのための第三の居場所」

遠藤由菜さんは、「教室環境に不適応感を抱く子どもたちのための第三の居場所」というテーマで、学校の教室に適応しにくい子どもたちの代替空間を探求しています。感覚過敏や適応の困難さといった要素との関連を探り、社会と不適応感を抱く子どもたちとの間に架け橋を築く方法を研究しています。すでに社会では、フリースクールにカフェを併設するなどの多様な取り組みが始まっています。


山本志都教授と
ツーショットで

他の大学の教員や大学院生も参加する中、2名の学生は来場者に対して自らの研究を堂々と説明し、その場の注目を集めました。