医学部付属病院が消化器がんに関する市民公開講座を開催しました

医学部付属病院が6月29日に伊勢原市民文化会館で、日本消化器病学会関東支部、伊勢原市と連携した市民公開講座「消化器がんにならないために」を開催しました。本病院の医師が、食道から大腸までの消化器に発症するがんの特徴や診断?治療法、予防法について解説し、約600名が聴講しました。

初めに、森正樹医学部長が登壇。「日本人の2人に1人はがんになる時代です。長く生きるほどがんに罹患する確率は高まり、自分では気がつかないうちに発症している場合もあります。健康で長生きをするためには、予防とともに早期発見、早期治療が大切です。ぜひこの機会に消化器がんについての理解を深め、皆さんの健康に役立ててください」とあいさつしました。

続いて、本病院の消化器内科と消化器外科の医師5名が、食道、胃、大腸、肝臓、すい臓に発症するがんの原因や症状、罹患者数をはじめ、検査法や検査を受けるべきタイミング、進行度に応じた治療法について解説。画像診断へのAIの活用や手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた体への負担が少ない手術など、本病院で実施している最先端の診断?治療法を紹介しました。また、バランスのとれた食事や運動、禁煙、適度の飲酒といった消化器がんを予防するためのポイントや、本病院の肝疾患医療センター、今年度に設置した膵臓?胆道疾患センターの取り組みについても説明し、早期に発見して適切な治療を行う大切さを訴えました。各講演後には参加者から多くの質問が寄せられ、講師が丁寧に回答しました。

最後に伊勢原市の髙山松太郎市長が参加者への謝辞を述べ、「先生方から消化器がんについて分かりやすく説明していただきました。やはり大切なのは早期に病気を見つけることです。講演の内容を家庭でも話題にして健康に対する意識を高め、積極的に健診や人間ドックを受けてほしいと思います」と呼びかけました。

参加者からは、「予防と健診の大切さがよく分かりました。家族にも共有し、生活習慣を見直したい」「和ませたりストレッチを交えたりしながら話してくださったので、最後まで楽しくしっかり学べました。こうした先生方に診ていただけば、安心して前向きに治療に取り組めると思いました」といった感想が聞かれました。

なお、当日のプログラムは以下のとおりです。
【総合司会】
 加川建弘(消化器内科教授)
【開会のあいさつ】
 森正樹(医学部長)
【第1部】司会:松嶋成志(消化器内科教授)
◇「食道がんにならないために」
 講師:小柳和夫(消化器外科教授)
◇「胃がんにならないために」
 講師:鈴木秀和(消化器内科教授)
◇「大腸がんにならないために」
 講師:山本聖一郎(消化器外科教授)
【第2部】司会:加川建弘(消化器内科教授)
◇「肝臓がんにならないために」
 講師:荒瀬吉孝(消化器内科講師)
◇「すい臓がんにならないために」
 講師:岡田健一(消化器外科教授)
【閉会のあいさつ】
 伊勢原市 髙山松太郎市長

【主催】
 日本消化器病学会関東支部
【共催】
 澳门特区赌场_澳门英皇娱乐_彩客网官网推荐医学部付属病院
【後援】
 伊勢原市