医学部看護学科の学生が海上保安庁?特殊救難隊の活動について学びました

医学部看護学科の学生が12月25日に海上保安庁第三管区海上保安本部横浜海上防災基地を訪問。特殊救難隊の活動について学びました。海上保安庁の役割や特殊救難隊の救助?救急活動に関する理解を深めてもらおうと、本学科の大山太准教授が同庁の協力を得て企画したものです。大山准教授が担当する選択科目「救急?災害看護論」を受講する4年次生19名が羽田特殊救難基地に所属する特殊救難隊の隊員から講義を受け、施設を見学しました。

初めに、齋藤一世第一統括隊長があいさつ。続いて、救急救命士でもある秋山輝隊員が登壇し、海上保安庁と特殊救難隊の活動について講義しました。秋山隊員はまず、海上の治安確保や領海警備、海難救助、海洋環境保全といった海上保安庁の役割を紹介。続いて、潜水やヘリコプターからの降下による人命救助、危険物積載船等における火災?爆発の鎮火といった高度な知識と技術を有する特殊救難隊の任務について説明しました。さらに、洋上救急や自然災害における救助、国際緊急援助隊としての海外における活動についても紹介しました。その後学生たちは、秋山隊員の案内で横浜海上防災基地内を見学。深さ10mの深潜水用水槽や、荒天下を想定した海難現場シミュレーション用水槽、大型船内を模した天井高14mの模擬船室などを巡り、訓練の目的や内容ついて説明を受けました。

最後に、羽田特殊救難基地の稲葉健人基地長が「『海難救助の現場』からの伝言」をテーマに講演。特殊救難隊員として初めて臨んだ夜間の海中捜索で遭難者を発見したときの思いや、胸に響いた先輩の言葉、国際緊急援助隊の活動を通して気付いたことなどを振り返り、「自分にうそをつかず、常にベストをつくすとともに、相手を尊重し、多様性を認め合う大切さを意識してほしい。そして、誰からもかわいがられる人になってください。私の経験が、これから看護師として医療現場に立つ皆さんにとって新たな気付きになればうれしく思います」と結びました。

学生たちは、「海上保安庁の皆さんが昼夜を問わず見守ってくださるおかげで、海に囲まれた日本で安心して暮らせるのだと認識しました」「特殊救難隊の隊員が人々の命を救うために大変な努力をされていることに感銘を受け、同じく人を助ける看護師という職業を目指す者として覚悟を持たなければ、との思いを新たにしました」とコメント。

大山准教授は、「災害時などの救助?医療活動においては、チーム医療はもちろん、状況に応じて自ら考え、判断する力が必要になります。学生たちは、使命感を持って任務に臨む海上保安庁の皆さんの姿勢からそれを感じるとともに、自分に何が求められるか、自分は何をすべきかを考えてくれたと思います。いつか海上保安庁の方々と共に活動する日が来るかもしれません。今日の学びを将来に生かしてくれると期待しています」と語っていました。