大学院健康科学研究科看護学専攻が?2023年度修士論文発表会?を実施しました

大学院健康科学研究科看護学専攻では2月8日に伊勢原キャンパスで、「2023年度修士論文発表会」を実施しました。修士課程の2年次生3名が研究成果を発表し、教職員や本専攻の大学院生ら約40名が参加しました。

初めに、医学研究科の秦野伸二研究科長が登壇。「健康科学研究科は今年度から医学研究科に再編され、健康科学研究科としては最後の修士論文発表会になります。看護実践における多様で貴重な経験を共有するためには、研究成果として世に出すことが必要です。今日は存分に成果を発表してください」とあいさつしました。

続いて大学院生が、「がん看護学」「家族看護学」に関する研究成果を発表。研究の方法や結果の分析、臨床への応用などについて、参加者と質疑応答を交わしました。発表を終えた大学院生は、「研究を通じて、特定の治療を受ける患者さんがどのような不安や迷いを感じるかを把握するとともに、患者さんに対して治療への正しい理解や不安軽減を促す相談?支援方法が見えてきました。まずはその成果を所属チームで共有し、よりよい看護実践につなげていきます」と話していました。

最後に井上玲子専攻長が、「多くの先生方にご参加いただき活発な議論ができました。発表した3名は、臨床と両立しながら努力して研究を積み重ねてきました。ぜひ成果を臨床現場に還元してほしいと願っています。医学研究科となった看護学専攻では、現在8名の1年次生が研究に励んでおり、来年度も多くの大学院生が入学する予定です。多様な社会のニーズに応え、質の高い看護を提供するため、本専攻をさらに発展させていきたいと思います」と結びました。

発表されたテーマは下記のとおりです(発表順)。
【がん看護学】
◇進行卵巣がんでPARP(a poly[ADP-ribose]polymerase)阻害薬による維持療法と向き合い生きる患者の体験

【家族看護学】
◇重症心身障がい児をもつ家族が小児診療から成人診療への移行にふみ出したきっかけ
◇3歳児を育てる家庭の家族機能―社会資源活用状況と被援助志向性との関連―