教員と学生が研究の峰形成「研究交流会」でプレゼンテーションを行いました

政治経済学部経営学科の亀岡京子准教授と大学院経済学研究科2年次生のフィン?フォン?リンさんが、9月12、13日に湘南キャンパスで開催された「研究の峰形成『研究交流会』」で研究成果を発表しました。研究の峰形成は、18学部77学科?専攻?課程を開設している総合大学の強みを生かし、理工系や文系、医学系など幅広い分野の研究者による共同研究を促進し大学全体の研究力底上げを図るとともに、世界をリードする本学発の独創的な研究成果を社会に発信することを目指す本学の取り組みです。研究交流会はその一環として、研究者同士が互いの研究内容を知り、新たな共同研究に向けた土台をつくることなどを目的に研究推進部が中心となって昨年度から実施しています。

亀岡准教授とフィンさんは、ポスターセッションに出展したほか、13日の「女性研究者限定研究発表会」でプレゼンテーションを行いました。亀岡准教授は「医療?医薬?介護分野の機器?ロボットの国際競争力をもたらす技術?製品開発プロセス」と題して、デンマークのラジオメーター社を例に同社が競争力の高い商品を生み出しているプロセスを紹介。「ユーザーの利便性が重要な製商品の開発の初期段階から工科大学や看護学校の学生などを参画させることで、利用者自身が開発に携わるユーザーイノベーションを生み出している」と語りました。一方フィンさんは、「ベトナムにおける内発的モチベーションと知識創造行動の研究」をテーマに発表。製薬会社を対象にしたアンケート調査を元に、創造的な仕事を社員に担わせる際には、日本のように自由な裁量を与えなくても内発的なモチベーションが高まる傾向がある反面、他人と共同して知識創造行動を行う場合に自由裁量を与えるとかえってマイナスの結果を誘発する傾向があることを紹介しました。

亀岡准教授は、「理系の先生方や職員の皆さんから研究に興味を持ってもらうよい機会になりました。さっそく一緒に研究会を開きましょうとお誘いをいただくなど、大変有意義だったと感じています。また学生にとっても研究発表を経験するよい機会だと感じました。今後もこうした機会を積極的に活用し、文系理系の枠にとらわれず連携を広げていきたい」とコメント。フィンさんは、「異なる分野を研究している多くの人たちと出会う機会になりました。文系では外部で研究する機会も少ないため、異なる分野を研究する人たちに興味を持ってもらえるか不安もありましたが、多くの人に耳を傾けてもらい、よい経験になりました」と話しています。

なお今回の交流会には、前田成東学部長が本学の総合社会科学研究所所長として、藤巻裕之准教授が平和戦略国際研究所(吉川直人所長)の代理として参加。各研究所の活動を紹介するプレゼンテーションを行いました。

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