大学院生が日本MRS学会で若手奨励賞を受賞しました

大学院理学研究科2年次生の佐藤駿介さんが、日本MRS学会年次大会の若手奨励賞を受賞しました。この年次大会は、地球規模の産業の活性化と地球環境問題 を両立させるための革新的な技術を創出することを目的に、新規機能の探索、新規材料の創製、新規シンプルプロセスに関する分野横断的なテーマを議論する場 として毎年開催されているものです。

佐藤さんは昨年12月に神奈川県横浜市で開催された年次大会で、人の皮膚の水分量を計測できる3種類の装置を組み合わせて新しい測定法を発表。これまでは 皮膚表面から一定の深さまでの間の総水分量を計測することしかできなかったものを、TDRとOCTスキャナ、共焦点ラマン顕微鏡を組み合わせて特定の深さ 一点の水分量を正確に測ることができるようにしました。これによって、化粧品などを皮膚表面に塗布した際に内部の水分量がどのように変化しているかをより 正確に解析することが可能となりました。

受賞を受けて佐藤さんは、「今回の受賞は、日ごろ指導をしてくださっている八木原晋教授をはじめ、仲間たちの指導とアドバイスのおかげだと思っています。 この研究室では、同じ学科の他の2つの研究室とも連携しながら幅広い分野の研究をしており、日常的に互いに教え合いながら切磋琢磨できる環境がありまし た。卒業後は企業の営業職として人とかかわる仕事をすることになっているので、これまでの研究で培ってきた知識やプレゼンテーション能力を生かしていきた いと思います」と語っています。また八木原教授は、「本研究室では、日ごろのゼミを通して発表の方法などをしっかりトレーニングすることを目指していま す。今後も幅広い視野を持ちつつ、常に先進の物を理解する力を持った人材を育成していきたい」と語っています。

大学院生が日本MRS学会で若手奨励賞を受賞しました