医学部看護学科の大山准教授が国際緊急援助隊?医療チームとしてトルコ共和国で支援活動に取り組みました

医学部看護学科の大山太准教授が2月23日から3月8日まで、国際緊急援助隊?医療チームの二次隊の一員として、地震の被害を受けたトルコ共和国における医療支援活動に取り組みました。トルコ共和国では、2月6日に発生した南東部カフラマンマラシュ県付近を震源とする地震により、多くの人々が被災しました。医療チームは同国政府の要請により、独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて日本政府より派遣されたものです。災害医療や救急看護が専門の大山准教授は、医師や看護師、薬剤師ら64名からなるチームのメンバーとして一次隊の活動を引き継ぎ、支援活動に従事しました。

医療チームは、カフラマンマラシュ県近隣のガズィアンテプ県に滞在。施設の破損や医療スタッフの不足により診療活動ができなくなった公立病院の機能を維持するため、学校の校庭に設置されたテントで地域住民に対する診療を行いました。看護師隊員として派遣された大山准教授は情報通信に関する知識を生かし、電子カルテシステムの管理やメンテナンス、無線LANのコントロールをはじめ、統計資料の作成や分析、報告業務を担当。チームのメンバーが安心して診療に集中できる通信環境の維持に努めました。 大山准教授は、これまでも国際緊急援助隊のメンバーとして自然災害などで被災した世界各国の地域で活動してきました。「緊急援助隊の一員として貢献できるのは、国際支援に対する重要性を認識し、快く送り出してくれる大学と学科の先生方の理解と協力のおかげです。国際支援に当たっては、派遣要請があった国の考えを尊重し、何をどこまで期待されているのかを理解した上で、自立の妨げにならないサポートを提供することが重要です。また、チームの一員として、与えられた役割を果たすためのスキルと強い意志も求められます。学内の皆さんの協力のおかげで国際支援の貴重な機会をいただいていることをしっかりと認識し、そうした現地での体験や学びを学生たちに伝えるとともに、教育や研究に生かしていきます」と話しています。