【競技スポーツ学科】笹木 正悟先生【教員紹介】

笹木 正悟 准教授

ささき しょうご

所属 体育学部 競技スポーツ学科 

学位

博士(スポーツ科学)

研究分野

アスレティックトレーニング/スポーツ医学

キーワード

#スポーツ外傷?障害 #予防 #パフォーマンス #コンディショニング #ジュニアアスリート


スポーツのケガって防げるの?問題×原因×予防策を「科学的視点」でとらえる!

スポーツ外傷?障害?疾病の実態把握  

 スポーツで生じる身体トラブル(外傷?障害、疾病など)を科学的に予防するには、4つのステップが必要です。その第一段階として、スポーツ外傷?障害および疾病の「発生率」や「重症度」を示すことで問題の重大性を示し、その影響を明らかにします。例として、全国のジュニアサッカー選手1,500名に対して膝痛の有無を調査したところ、約16%の子どもたちが過去1年以内に「膝の成長痛」を経験していました。大人のミニチュアではない「育成年代」のアスリートは、特に成長関連障害の予防に目を向ける必要性があると考えられます。

 スポーツ外傷?障害を引き起こすリスクファクター/メカニズムの探索

 予防ステップの第二段階では、スポーツ外傷?障害を引き起こす危険因子(リスクファクター)と誘発事象(メカニズム)を明らかにします。ケガの原因は多岐にわたりますが、笹木研究室では特に「スポーツ活動中の動作(動き)」と「身体に加わる負荷(力)」に着目し、なぜ痛みやトラブルに至るのかを実践的観点から議論していきます。膝関節の中にある靱帯(じんたい)は、プレーで生じる「異常な動き」と「過剰な力」の組み合わせで損傷します。競技ごとの受傷場面やシチュエーション、さらには、ケガを回避するための運動パターンに目を向けながら、より実践的な視点で予防を考えていきます。

スポーツ外傷?障害の予防的介入の立案と実践

 予防ステップの第三段階では、スポーツ外傷?障害の発生を予防しうる取り組みを導入します。この取り組みは、第二段階で明らかにした「リスクファクター/メカニズム」に基づいて行われることが重要です。ケガを引き起こす「異常な動き」と「過剰な力」の原因に目を向け、身体機能(パフォーマンス)を高めるためのエクササイズを立案?実践します。そうした予防的介入によって、身体トラブルの「発生率」や「重症度」がどのように変化したかを検証すること(第四段階)で、予防の4ステップが完成します。


笹木先生が注力しているSDGs


競技スポーツ学科に興味がある受験生へ

 笹木研究室 (Sports Performance and Injury Prevention Research Laboratory) では、競技者(アスリート/プレーヤー)からスポーツ愛好家(レクリエーション/生涯スポーツ)にいたるまで、スポーツに関わる全ての人の「安全?安心の確保」と「パフォーマンスエンハンスメント」をミッションとして、臨床現場 (on-field) に繋げるための研究と実践を展開していきます。

本研究内容に関心がある外部の方へ

 笹木研究室 (Sports Performance and Injury Prevention Research Laboratory) は、学外組織との積極的なコラボレーションを推進します。 


受験?入学案内について

研究に関するお問い合わせ